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2015.11.29 (Sun)

Peter Luger Steak House ☆ ピーター・ルーガー・ステーキ・ハウス

~ニューヨーク・グルメ日記 その273~

ニューヨークの街で印象に残っているのは、
緑が多いということだった。
私が宿泊したホテルの近くにも小規模ながらも公園がいくつかあり、
読書、犬の散歩、おしゃべり、飲食など、
それぞれが思い思いにリラックスした時間を過ごしているようであった。
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飲み物や軽食が調達できるカフェ

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高層ビルの隣の憩いの場

カリフォルニアの自宅の近くにある公園と名前がつくものは、
だだっ広い草原?といったもの。
このように整備されたきれいな公園は何年かぶりに訪れる気がした。
ベンチに座ってボーっとしているだけで気分は既にニューヨーカーである。

いつまでものんびりと過していたい気もしたが、
時間がもったいないのでブラブラと散策を続ける。

しかし、ニューヨークの歩行者は全く信号を守らない。
完全に車が走っていないのであればわからんでもないが、
車が来ているにもかかわらず、平気で横断歩道を渡っているのには驚きであった。
中には車とぶつかりそうになり、運転手に逆切れしているおばさんもいて、
信じられない気持ちになった。

歩いていると目に飛び込んで来たのは歴史を感じさせる建物。
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彫刻がすごいなー

この建物はグランド・セントラル・ターミナルと呼ばれる駅で、
駅舎は1913年に建てられたものだという。
床面は大理石という豪華で美しい造りで、
ニューヨークの見どころの一つとして数えられている。
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地下鉄や通勤列車が停車する
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マンハッタン3大駅のひとつ
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2013年には東京駅と姉妹提携を結んだそう。

グランドセントラル駅を後に、ドンドン歩き進めて行く。
もうホテルからはかなり歩きすぎていて、
自分の脚力が恐ろしくなるくらいである。

最後の目的地はココ!!
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タイムズ・スクエア

ホテルのフロントマンは「タイムズスクエアまで徒歩で?無理無理!!」と笑っていたが、
車ばかり乗っている君たちアメリカンとは違うんだよ・・・
まるで余裕のよっちゃん、普段から腹持ちの良いコメを食べているだけのことはある。
日本人の底力を見くびっちゃぁいけないよ・・・

テレビや写真でしか見たことがなかったタイムズ・スクエア。
ウォー、めちゃくちゃにぎやか!
テンションが上がる!
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こんな都会、久しぶり!!
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素晴らしすぎる!!

ニューヨークの有名スポットだけあって、観光客の数は半端なく、
皆な携帯のカメラ片手に写真を撮りまくりの状態である。
ミッキーマウスやスパイダーマン等の格好をしたものがチップを目当てに
写真を撮ってあげると近寄ってくるのだが、
手作り衣装なのか、どのキャラクターもブサイク揃いであった。

周囲を見渡してみるといつも馴染みの店舗が多いことに気付くが、
この異質な空間にいるだけで大満足である。
しかし、ここでもマクドナルドに入った自分がなさけない・・・

さて、夜も更け夕飯の時間を迎えることになった。
この旅の目的はズバリ、ウマいステーキを食べることであったのだ。
たまたまネットでこのステーキ店の写真を目にした瞬間から、
「ニューヨークへ行ってやる!!!」という気持ちが湧き出てきたのである。

私たちが向かったのはブルックリンにあるピーター・ルーガーという老舗店
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1887年創業のレストラン。
落ち着いたレンガ造りの建物が店の重厚さを物語っているようだ。
なかなか予約が取れない人気店だが、運よく空きがあったため訪問することができた。
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入り口にあるバー。待っている間に一杯飲める。

壁には様々な賞の楯が飾られており、
これを見るだけで期待のレベルは上がる一方である。
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昔ながらのスタイルを突き通しているのか、
予約も電話のみ。支払いも現金のみ。
そして案内係が持つ予約表も手書きのノートである。
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案内役の二人。

15分程度待った後、ついに席に案内された。
店内はカジュアルな雰囲気で、肩苦しさがないのに好感が持てる。
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メニューもいたってシンプルであった。
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この日いただいたのは・・・
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Luger's Sizzling Bacon, Extra Thick by the Slice

厚切りのベーコン。
脂身が少なく、ハムを食べている感じ・・・
アメリカのベーコンはとても美味しいが、
これは感動するレベルのものではなかった。ちょっと残念。

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パンとステーキソース

ステーキソースはA1ソース(日本のウスターソースのような味)を想像していたが、
ケチャップとBBQソースを混ぜたような甘いものであった。
パンははっきり言って硬くて不味い。

メインのステーキ
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Steak for Two $103.95

熱々の皿に盛られたステーキは迫力充分。
骨を境にして、フィレとサーロインに分かれており、
一度にして2種類の肉を味わえる贅沢なものである。
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すかさずサーバーさんがとりわけてくれる

肉は日本で今話題の熟成肉。
熟成期間は秘密のようだが、厳選された肉のみを使用しているそうだ。
400度以上の高温で焼かれたステーキは
表面は驚くほどカリカリで香ばしい。
反して肉の中心は柔らかく、アメリカの牛肉独特の歯ごたえと歯触りも感じられる。
こんな焼き方、家庭では絶対マネ出来ないであろう。

塩のみで焼かれたステーキはそのままいただくのが一番ウマイ。
味の変化をつけるためにソースをつけても良いが、
肉本来の味を楽しむには、塩とそして皿の底に沈むバターだけで充分である。

さっぱりとしたフィレも無論美味しいが、
やはりサーロインの美味さにはかなわなかった。
脂身の少ない赤身の肉の味を楽しむにはもってこい、
いくらでもスルスルと胃に収まっていくようである。

表面の焦げた風味と甘い肉汁・・・
「肉を食っている!!」という実感と共に幸せが押し寄せて来る。

一言言うなら・・・ほんとにめちゃくちゃ美味かった!!!
美味すぎる!!

そして最後の〆はお上品に・・・
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紅茶

帰りにいただいたお土産のチョコレート。
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甘いミルクチョコレート

サービスが悪いという声も聞こえてくるが、
個人的には確かに電話予約係は笑えるほどぶっきらぼうだったが、
却って英語がわかりやすくて良かったと思う。
中高年の男性ばかりのサーバーは
カジュアルな男っぽさが出ていて、
この店の雰囲気に合っていて、逆に好感が持てた。

予約から始まり、当日はタクシーで行かなければならないが、
とにかく期待を裏切らない価値あるディナーであった。
近所に住んでいたなら、毎月でも行きたくなる店である。

Peter Luger Steak House ( ピーター・ルーガー・ステーキ・ハウス)
178 Broadway
Brooklyn, NY 11211
1-718-387-7400


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